CoQ10とは何ですか？

CoQ10とは私達の生体に必須とされる補酵素です。 私達の体は、およそ60兆個の細胞から成り立っています。私達が健康な日常生活を送れるのは、体を構成している細胞が正しく働き、必要なエネルギーを作り出しているからです。 体内のエネルギーは、主に細胞内のミトコンドリアで酸素と食物から摂取して、栄養素（ブドウ糖、タンパク質、脂肪）を燃焼することによって作り出しています。 この仕組みが効率よく回転するためには、ビタミン、ミネラル等多くの酵素、補酵素が必要です。 そのうちの一つであり、必須のものが補酵素CoQ10なのです。 CoQ10は、エネルギー生成の重要な役割を担って活躍しています。

CoQ10は、私たちの身体に必ずなくてはならないものですか？

なくても生活はできます。しかし、あるのとないのではエネルギーを作りだしたりする効率がまったく違います。 毎日を元気に過ごすためには、必須のものと言えるでしょう。

CoQ10が十分あるのとないのでは、どのくらい違うのですか？

一般的にはエネルギー産生の効率が28倍も違うといわれています。

CoQ10が不足すると何か支障があるのですか？

身体はエネルギー産生がうまくできなくなり、様々な症状が出てきます。 まず疲れやすくなり、倦怠感や疲労感がでてきます。元気が出なくなり、身体のあちこちに支障が出てきます。肩こり、腰の痛み、手足の冷え、頭痛、朝起きられない、不眠、めまい等の症状が見受けられます。 一般的にはそれぞれの人の持っている生来の弱い所に症状が出てきやすいといわれます。 風邪等の感染症にかかりやすくなり、下痢や便秘等、消化器系が症状を起こすこともしばしばあります。

CoQ10を多く含む食品には何がありますか？

私達は自らの身体が合成するCoQ10に加え、様々な食品を食べる事によって少しずつ摂取しています。 日本人は、一日に食事から平均約6.5ミリグラム（5〜10ミリグラム）のCoQ10を摂取しています。しかしながら老化防止や健康づくりの為に必要な分量は、1日約60〜100mgとされています。 これは牛肉なら4、5kg、ブロッコリー１４kg、イワシ20匹以上食べないと摂取できない量なので到底無理な量です。よって健康作りのためには体外からサプリメントで補っていくことが良い方法といえます。 ちなみにCoQ10を多く含む食品の代表的なモノとしては、イワシ、サバ、ウナギ、鮭、マス、アンコウ、肉類（牛肉、豚肉、鶏肉）、鶏卵、ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー、じゃがいも、大豆、豆腐、味噌、枝豆、ピーナッツ等です。 参考までに含有量のほうは、牛肉2.2/100mg、レバー3.6/100mg、牛ハツ12.4/100mg、魚肉1.5/100mg、卵0.1/100mgとなります。

いろいろな食品に含まれているので私たちはCoQ10を十分に摂っているのでは？

現代人の多くがストレスにさらされています。 健康な成人の_中のCoQ10濃度は、0.76+/-0.17mg/mlですが、特にストレスの 強い人は、0.4mg/ml以下となり正常の約半分にまで減少しています。 身体がCoQ10を生成したり、体外から摂取してもストレスや病気により必要かつ十分なCoQ10を摂取できなかったり、生体機能も低下して十分CoQ10を生成する事ができなくなり、生体のCoQ10の消費が激しくなりCoQ10の不足状態に陥ります。 また、サプリメントで補っても人の生体はCoQ10の吸収率があまりよくありません。 全量吸収されるという訳ではありませんので、少し多めにとることをおすすめします。

CoQ10は体のどこにあるのですか？

CoQ10は体の全ての細胞の中に含まれています。もちろん_液中にも含まれています。 CoQ10は全ての細胞が活性化するために必須の物質です。活発な代謝には細胞中に多くのCoQ10が必要です。 特に心臓には、多量のCoQ10が含まれているため、欠乏すると心臓に影響が出やすいといわれています。

CoQ10が身体から減っていくのはどういう時でしょうか？

以下のような状況では減少傾向が見られます。 （１）身体のCoQ10の産生能力が低下する場合、又は食事が十分できない場合 　　＊老化による場合 　　＊神経性食思不振（拒食症）など栄養供給のバランスが悪い場合 　　＊過酸化脂質が増加した場合 　　＊スタチン系の薬剤（高脂_症の治療薬）や向精神薬の過剰使用 　　＊経管経腸栄養を行っている場合 （２）身体内でCoQ10の需要が高まり消費量が増大する場合 　　＊高_圧、肥満、過剰な運動負荷、パセトウ氏病 （３）両者が混在している場合 　　＊高齢者の消耗性疾患（ガン等） 　　＊外科的手術

私達の身体はCoQ10をどのように吸収し、代謝しているのですか？

口から体内に入ったCoQ10は胃を通って、腸管に入り胆汁酸や脂肪酸により乳化され、 肝臓でリポ蛋白に結合して_液に乗って各細胞に運ばれます。 各細胞でCoQ10は、細胞内のキャリア蛋白に結合して細胞内のミトコンドリアに運ばれ、 栄養素が酸素によって燃焼されてエネルギーが作り出されます。 細胞で利用されたCoQ10は側鎖が酸化されて代謝物に変化し、尿中に排泄されます。

CoQ10は健康食品、サプリメントとして認められていますが、なぜ健康食品なのですか？

CoQ10は、私達が日常的に食べている肉、魚、野菜等多くの食材に含まれ、私達の身体自身が作っている物質だからです。 医師が十分な使用経験を持ち、安全性が確かめられていて、しかも私達の健康に不可欠な物質だからです。 アメリカ等先進諸国でもすでに健康食品として発売されています。 日本では1974年に心筋代謝改善剤（うっ_性心不全治療薬）として医薬品で発売されました。 1980年代初頭には年間600万人が服用していました。その後1991年には薬局で買うことのできる薬剤となりました。 この様な長い歴史と研究と臨床経験をふまえて2001年6月26日、厚生労働省医薬局食品保健部基準課長通知を経て7月19日に同課が「食品使用にさし支えない」とし、健康食品として認められました。

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